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1定点医療機関当たり新型コロナウイルスの感染者数(54)<with溶連菌・手足口病>>

新型コロナウイルス

コロナ4週連続増加

厚生労働省は6月7日、全国約5000

ある定点医療機関に5月27日から6月

2日に報告された新型コロナの新規

感染者数は計1万7401人で、1定点

当たり3.52人だったと発表した。

 

前週の約1.05倍で、4週連続で増加

した。

 

昨年の同時期は1定点当たり4.55人で

あった。

 

新型コロナウイルスによる国内の死者

数が2023年末までに10万人を超えた

ことが厚生労働省の人口動態統計で

分かった。

 

6月5日に発表された同統計によると、

2023年に3万8080人が新型コロナで

死亡し、2020年以降の累計で10万

5950人となった。

 

 厚労相は6月7日の閣議後会見で、

「他のG7諸国と比べて低い水準で

 抑えられてきた」

 との認識を示し、新たな感染症危機

 に備えるため、

「新型インフルエンザ等対策政府

 行動計画」

 の改定や、

「国立健康危機管理研究機構」

 の設立準備を進めると説明。

「国内外の様々な感染症の動向を

 注視し、必要な情報提供と基本

 的な感染対策の周知に努めたい」

 と述べた。

 

定点当たり報告数の都道府県別

では、

北海道5.44人、

青森県2.66人、

岩手県2.70人、

宮城県3.34人、

秋田県2.54人、

山形県2.30人、

福島県2.41人、

茨木県3.88人、

栃木県3.59人、

群馬県2.95人、

埼玉県4.29人、

千葉県4.81人、

東京都3.37人、

神奈川県3.71人、

新潟県3.70人、

富山県3.08人、

石川県2.96人、

福井県1.38人、

山梨県3.54人、

長野県3.97人、

岐阜県2.92人、

静岡県3.57人、

愛知県3.57人、

三重県1.88人、

滋賀県1.93人、

京都府2.42人、

大阪府 2.19人、

兵庫県2.21人、

奈良県3.36人、

和歌山県1.94人、

鳥取県2.38人、

島根県2.66人、

岡山県2.73人、

広島県2.09人、

山口県2.61人、

徳島県3.5人、

香川県1.87人、

愛媛県1.80人、

高知県3.25人、

福岡県3.54人、

佐賀県5.13人、

長崎県4.31人、

熊本県3.49人、

大分県2.12人、

宮崎県3.29人、

鹿児島県7.11人、

沖縄県19.74人、

であった。

 

石川県、コロナ・RS・溶連菌・手足口病・感染胃腸炎・流行性角結膜炎の状況

<コロナウイルス>

県全体2.96人、

金沢市2.82人、

南加賀1.90人、

石川中央3.45人、

能登中部5.33人、

能登北部1.25人。

 

<RSウイルス>

県全体1.38人、

金沢市1.36人、

南加賀1.50人、

石川中央0.33人、

能登中部3.25人、

能登北部0.50人。

 

<手足口病>

県全体5.72人、

金沢市6.18人、

南加賀3.17人、

石川中央9.33人、

能登中部5.50人、

能登北部0.50人。

 

<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎>

県全体2.45人、

金沢市2.36人、

南加賀1.00人、

石川中央4.33人、

能登中部2.25人、

能登中部2.00人。

 

<感染性胃腸炎>

県全体8.21人、

金沢市11.64人、

南加賀8.00人、

石川中央7.00人、

能登中部5.00人、

能登北部0.00人。

 

<流行性角結膜炎>

県全体2.43人、

金沢市3.33人、

南加賀0.00人、

石川中央7.00人、

能登北部0.00人、

能登北部0.00人。

 

劇症型溶連菌が拡大、感染者は過去最大

急激に症状が進み致死率が高い

「劇症型溶血性レンサ球菌感染症

 (STSS)」

の国内患者数が6月2日までに977

に上り、現在の調査方法となった

1999年以降で最多となったことが、

東京都感染症情報センターが公表

した国の集計結果で分かった。

 

これまで昨年の941人が最多で

あったが、今年の患者数は昨年

同時期の2.8倍となり、専門家は

警戒を呼びかけている。

 

高熱、

手足の腫れ、

痛み、

 

が突然起こり、数十時間で多臓器

不全に至るなどしてショック状態

に陥る。

 

高齢の患者が多く、発症した場合

致死率は3~5割とされる。

 

手足の壊死を伴うことがあるため

「人食いバクテリア」と呼ばれる。

 

東京女子医大の教授は、患者増加の

理由は不明としつつも、コロナ禍の

感染対策が緩み、人との接触が増えた

影響があるとみている。

 

教授は

患者は水虫やあかぎれなど手足に

 小さな傷がある人が目立つ。

 手足の傷を放置せずに治療する

 ことが予防につながる。

 

 2~3時間で腫れが一気に広がった

 時や、受け答えが難しい場合は

 迷わず救急車を呼んでほしい」

 と注意を促している。

 

手足口病の患者増加

手足口病の流行が拡大している。

 

国立感染症研究所の2024年5月

20日から26日のデータによると、

手足口病の全国の定点当たりの

報告数は2.13人。

 

9週連続増加中で前々週と比較

すると、2.36倍に増加している。

 

都道府県別では、

群馬県8.77人、

福井県8.08人、

大分県7.50人、

鹿児島県7.06人、

愛媛県7.00人、

奈良県6.09人、

高知県5.28人、

が多くなっている。

 

<手足口病とは?>

手足口病は、口の中や手足などに

水泡性の発疹が出る

ウィルスの感染によって起こる

感染症である。

子どもを中心に流行し、例年報告

数の90%前後を5歳以下の乳幼児

が占めている。

病気の原因となるウイルスは主に、

コクサッキーウイルスA6 ・A16、

エンテロウイルス71(EV71)、

で、その他、

コクサッキーウイルスA10、

などが原因になることがある。

 

<感染経路は?>

手足口病の感染経路は、

飛沫感染、

接触感染、

糞口感染、

である。

特にこの病気にかかりやすい

年齢層の乳幼児が集団生活を

している保育施設や幼稚園など

では、子どもたちの生活距離が

近く、濃厚な接触が生じやすい

環境であることなどから注意が

必要である。

 

また、乳幼児では手足口病の原因

となるウイルスに感染した経験が

ない割合が高いため、感染した

子どもの多くが発病する。

 

<主な症状は?>

感染してから3~5日後に

口の中、

手のひら、

足底や足背、

などに

2~3㎜の水泡性の発疹

出る。

 

発熱は約1/3にみられるが、

あまり高くならないことが

殆どであり、高熱が続くこと

通常なく、殆どの発病者は

数日間のうちに治る病気で

ある。

 

治療のための特効薬はなく対症

療法となる。

 

<流行時期は?>

 感染症に詳しい医師は、

「手足口病は夏に流行する代表

 的な感染症の1つで新型コロナ

 ウイルス感染症が流行したこの

 3年間には大きな流行はなかった

 が、今年はそれ以前と同じように

 夏に向けて患者数が増えている。

 

 現在、検出されているウイルスの

 主流はCA6型であり、発疹が大き

 く、体幹部に表れることがある。

 

 本格的な流行はこれからと考えら

 れる。

 

 今後の流行の規模はわからないが、

 2024は患者数が多くなるのでは

 ないかと予想している」

 と話す。

 

<合併症のおそれも?>

手足口病を発症すると、まれに

髄膜炎、

小脳失調症、

脳炎

などの中枢神経系の合併症のほか、

心筋炎、

神経原生肺水腫、

急性弛緩性麻痺、

など様々な症状が出ることがある。

 

また、手足口病の典型的な症状が

みられずに重症になることもある

ので、注意が必要である。

 

<手足口病の予防法は?>

手足口病に有効なワクチンはなく、

発病を予防できる薬もない。

 

治った後でも比較的長い期間、

便などからウイルスが排出される

ことがある。

 

また、感染しても発病せず、ウイ

ルスを排泄している場合がある。

 

一般的な感染対策は、

接触感染を予防するために手洗い

しっかりすること、

排泄物を適切に処理すること、

である。

 

特に、保育施設など乳幼児の集団

生活では、感染を広げないために、

職員と子どもたちがしっかりと

手洗いをすることが大切である

特におむつを交換する時には、

排泄物を適切に処理し、しっかり

と手洗いをする必要がある。

 

手洗いは流水と石鹸で十分に行い、

タオルの共用はしてはいけない。

 

<こんな場合はすぐ医療機関へ>

手足口は基本的には軽い症状の

病気あるが、稀に髄膜炎や

脳炎などの中枢神経系の合併症

などが起こる場合あるので

経過観察をしっかりと行い、

高熱が出る、

発熱が2日以上続く、

嘔吐する、

頭を痛がる、

視線が合わない、

呼びかけに答えない、

呼吸が速くて息苦しそう、

水分が取れずにおしっこが

出ない、

ぐったりとしている、

 

などの症状がみられた場合は、

直ちに医療機関の受診をして

いただきたい。

 

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<溶連菌>

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<RSウイルス>

<感染性胃腸炎>

<流行性角結膜炎>

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