コロナ、西日本で拡大鮮明。
1機関10人超。
厚生労働省は7月21日、全国約5000の定点医療機関から
7月10日～16日の1週間に報告された新型コロナウイルスの
感染者数が54,150人で、1定点医療機関当たり11.04人だったと
発表した。
定点当たりの報告者が10人を超えたのは5類移行後初めて。
前週比は1.21倍。移行後9週連続で増加し、移行直後と比べると
4.20倍となった。
43都道府県で増加した。
10人を超えたのは、沖縄や九州、関西を中心に30府県。
西日本で感染拡大が鮮明になりつつある。把握方法が異なるため、
単純比較はできないが、流行第8波1日当たりの感染者数が平均
約5万8千人だった
1月下旬とほぼ同じ水準。
インフルエンザの感染者数
インフルエンザでは定点当たりの10人が流行発生注意報を出す
基準となる。
都道府県別で感染者が多いのは沖縄31.83人、佐賀23.05人、
宮崎20.79人。
少ないのは青森4.05人、秋田4.35人、山形5.37人。全国の新たな
入院者数は6952人で、前週比1.10倍だった。
加藤勝信厚労相は7月18日の会見で「夏の間に一定の感染拡大が
生じる恐れがある」と指摘。
夏休みシーズンを前に体調が優れない場合は、旅行や帰省を控える
よう呼び掛けていた。
厚労省はインフルエンザの感染者数も発表。
7月10日～16日に定点医療機関から8640人の感染が新たに
報告された。
定点あたりでは1.76人が前週比1.06倍だった。7月に定点当たりの
感染者数が流行の目安となる1人を下回らないのは異例。
