コロナ感染・沖縄突出
厚生労働省は6月30日、全国約5000の定点医療機関から
6月19日から25日の1週間に報告された新型コロナウィルスの
感染者は計30,255人で、1医療機関当たりの平均は6.13人
だったと発表した。
前週比1.09倍。
沖縄が突出して多い。
1週間で1万人・第8波超えか?
新型コロナの法的位置付けが5月8日に「5類」に移行して
から2.3倍となり6週連続で増加、流行「第9波」入りの
懸念が強まった。
厚労省担当者は「緩やかな増加傾向が継続している。
夏に向けて一定の感染拡大の可能性があり、沖縄の状況を
注視していきたい」としている。
沖縄1医療機関当たり全国最多の39.48人で患者数が
急増している。
前週比1.37倍で、県が独自に発表している患者総数の
推計値は1周間で1万人。
厚労省によると第8波のピークを越える感染状況となっている。
最新の病床使用率も68%と高い水準だ。
都道府県別で沖縄の次に多かったのは鹿児島11.71人、
熊本8.75人と続いた。
少なかったのは秋田3.10人、島根3.42人、岡山3.68人など。
39都府県で増えた。
新たな入院者数は全国計4567人で、前週比1.01倍だった。
総務省消防庁によると救急車の到着後も搬送先がすぐに
決まらない「救急搬送困難事案」が1週間に全国52の消防で
2617件発生。
コロナ5類移行直後の週と比べ、100件以上増加した。
政府の新型コロナ対策分科会会長として対策を助言してきた
尾身茂氏は6月26日、岸田文雄首相と面会後記者団に
「第9波が始まった可能性がある」との見解を示していた。