コロナ感染者全国で前週比減。
厚生労働省は10月13日、全国約5000の定点医療機関から
10月2日から8日の1週間に報告された新型コロナウイルスの
新規感染者数は25,630人で1医療機関当たり5.20人だったと
発表した。
前週比0.59倍で、全都道府県で減少した。
インフルエンザ患者数増加続く。例年より早く本格的流行かも?
インフルエンザの感染状況について10月8日までの
1週間に医療機関を受診した患者の数は、全国で1医療
機関当たり9.99人となり、前の週より増加している。
厚生労働省では、例年より早く本格的な流行になる
可能性があるとして注意を呼び掛けている。
国立感染症研究所などによると、10月8日までの
1週間に全国およそ5000カ所の医療機関から報告
されたインフルエンザの患者数は、前の週より
2000人近く増え、49,212人となった。
1医療機関当たりの患者数は全国で9.99人で、
このデータを元に推計されるこの1週間の全国の
患者数はおよそ326,000人となっている。
地域ごとでは、いずれも1医療機関当たりの患者数で、
沖縄圏が30.85人と大きな流行が起きているとされる
「警報レベル」の30人を超えたほか、千葉県が21.08人、
山口県が19.22人、大分県が18.00人、愛媛県が16.69人、
東京都が16.44人など、12の都と県で今後4週間以内に
大きな流行が発生する可能性があることを示す「注意報
レベル」の10人を超えてている。
厚生労働省は、今年2月以降、インフルエンザの患者が
多い状態で推移していて、例年より早く本格的な流行に
なる可能性があるとしてすべての年齢の人に対して注意を
呼び掛けている。
緩やかな増加傾向全国的に続く。
日本感染症学会のインフルエンザ委員会の委員長で
岡山県の倉敷中央病院の石田直副委員長は、現在の
インフルエンザの流行状況について、「インフルエンザの
感染者の数は、爆発的には増えていないが、緩やかな
増加傾向が全国的に続いている。
また、東京都のデータでは、入院患者のうち6割は
20歳以下、岡山県内での診療実感からも若い世代を
中心とした流行になっているとをいえる。
今後、若い人から高齢者に感染が広がって、流行の
規模が大きくなることが予想される」と指摘した。
今後については「日本とは季節が逆のオーストラリアでは、
インフルエンザの感染拡大が今年は例年より早く進んだ。
日本でも例年は年末年始に流行のピークを迎えるが、
今年は12月上旬にはピークになる可能性もある」と話していた。
一方、新型コロナウイルスについては、「感染者の数の
減少傾向が全国的に続き、「第9波」となったこの夏の
感染拡大は、このまま収束すると考えられる。
しかし、年末にかけて再び感染が広がる恐れがあり、注意が
必要だ」と話している。
その上、今後の注意点について「インフルエンザは本格的な
流行を早い時期に迎える可能性がありワクチン接種を希望する
人は例年より前倒しで11月上旬には済ませて欲しい。
新型コロナも冬に向けて再び感染拡大し、インフルエンザとの
同時流行も懸念される。
それぞれの感染を避けるためには、基本的な感染対策が引き続き
有効で、人混みではマスクを着用すること、手洗いを習慣づける
ことなどが大事になる」と話していた。