インフルエンザ再び増加、前週比1.25倍
厚生労働省は11月24日、全国約5000の定点医療機関から11月13日から
19日に報告されたインフルエンザの新規感染者数は計106,940人で、
1医療機関当たり21.66人だったと発表した。
前週比1.25倍で2週間ぶりに増加に転じた。
都道府県別にみると、佐賀県が47.26人、北海道が39.21人、長野県が
35.59人、宮城県が31.86人と「警報レベル」とされる30人を超えたほか、
残る43の都府県すべてで「注意報レベル」の10人を超えている。
また、43の都道府県で前週より患者数が増加し、全国的な拡大傾向と
なっている。
高齢者にも広がる可能性を懸念
日本感染症学会のインフルエンザ委員会は、インフルエンザの流行状況
について「まだピークとは言えない。抗インフルエンザ薬を処方された
患者の数は今週にかけても増えていて、今後さらに増えるのではないか?
これまで若い人を中心に広がっていたが、A病院でも先週あたりから
インフルエンザで入院する高齢者の方が少しずつ出てきている。
今後、高齢者にも流行が広がる可能性を懸念している。
リスクのある方で、ワクチンを接種していない人は、できるだけ早く
接種した方が良い。
手洗いや咳があればマスクをするといった感染予防を続けてほしい」と話す。
コロナウイルス、ほぼ横ばい
全国約5000の定点医療機関から11月13日から19日に報告された新型
コロナウイルスの感染者数は 9648人で、1医療機関当たり1.95人だったと
発表した。
前週比0.97倍で、5月に感染症法上の位置づけが5類に移行した後の最低を
3週連続で更新したものの、ほぼ横ばいだった。
この新型コロナウイルスの流行状況について、B院長は「かなり少ない
状態ではあるが、完全に無くなるわけではないし、今後、次の流行の波が
来るという予測もあるので、決して楽観はできない」と述べた。