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看護師国家試験・幸せホルモンで無敵の自己治癒力

国家試験

看護師国家試験予想問題

問題 下垂体後葉ホルモンを2つ選べ。

1.セロトニン

2.オキシトシン

3.ドーパミン

4.バゾプレッシン

5.カルシトニン

答え. 2、4

[解説]

ホルモンの中枢は間脳の視床下部にあり、セロトニン・ドーパミン・オキシトシンは、脳内で働く神経伝達物質である。別名[幸せホルモン]とも呼ばれ、イライラを抑え、不安やストレスの緩和・感染症予防にも役立つ。

1.セロトニン

セロトニンとは脳内で働く神経伝達物質のひとつで感情や気分のコントロール・精神の安定に深く関わっている。別名[安心ホルモン]とも呼ばれ、イライラする気持ちを抑制する効果がある。不足すると[うつ病]を発症する可能性がある。さらに睡眠を促す[メラトニン]を分泌するための原料でもあるので、不眠症の方は、このセロトニンの分泌を促進させることで良質な睡眠を取り入れることができるかもしれない。では、セロトニンの分泌を促進するには、どうすればいいか?まず第一に、セロトニンの原料となる[トリプトファン]というアミノ酸がタンパク質に多く含まれているので、肉・魚・卵・乳製品・大豆・バナナ等は積極的に摂取するのが良い。また、タンパク質合成に必要なビタミンC・ビタミンB6・鉄分も同時に摂取するのが望ましいので、主食として白米より雑穀米にそれらが多く含まれているので、是非[十五穀米]等に変更するのもベストである。第二にセロトニンの分泌は、太陽の光や運動で増加するので、毎朝、散歩やジョギングをするのも良い。さらに一定のリズムの日常生活をすることで、中枢神経系を刺激することでセロトニンの分泌に繋がると言われている。例えば、毎食後歯磨きをしたり、ガムを噛んだりすることである。第三に意識的に脳を活性化させることで、セロトニンを増やすこともできる。例えば、美味しいものを食べたり、感動的なドラマや映画を観るのも良い。

ドーパミン

ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節・ホルモン調節・学習・意欲・快の感情等に関与する。特に意欲[=やる気]に関してはドーパミンがたどる経路が大切である。中脳辺縁系は、大脳皮質などに枝を広げているが、脳内で最も重要な報酬系の神経系である。例えば、テストで良い点を採れば、任天堂のゲーム[スイッチ]を買って貰えると報酬が予測された場合、側坐核ではフィードバックしてドーパミンが増える。一方で、最近のドーパミンの研究では、強いストレスのかかった瞬間にドーパミンが突発的に増えることが分かってきた。ドーパミンの働きが単なる快楽にとどまらないことは明らかで、本当の効果は意欲[=やる気]に関係しているのである。ドーパミンの本当の役割は、私達に行動を促し、目的の達成や悪い結果の回避のために意欲[=やる気]を出させることなのである。更に、脳は訓練次第で経験から[やりがい]という報酬を得て、ドーパミンを放出し、それを糧とすることができるのである。では、どうすれば、ドーパミンを分泌できるか?まず第一に、小さな目標を多数設定し、達成していくとドーパミンは、何かを達成後に分泌され達成後、[ご褒美]が与えられるとさらに分泌量が増加する。第二にドーパミン生成を促進するのは、アミノ酸の1つである[チロシン]なので、チーズ・納豆・かつお・白身魚にはチロシンが多く含まれているので、積極的に摂取するのも良い。さらに第三にランニングやサイクリングや水泳などの有酸素運動はドーパミンの分泌を盛んにすると考えられている。ドーパミンは脳内の側坐核から分泌され、主に身体を動かしている時に分泌され、安静時には分泌されない。

オキシトシン

オキシトシンは、間脳の視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンである。オキシトシンは温かい感情をもたらしたり、ストレスや不安を緩和したり、他者への信頼感が向上し、学習意欲と記憶力も向上する。さらに心臓の機能を上昇させ、感染症予防にも効果があると言われている。では、どうすれば、オキシトシンの分泌を増やすことができるか?まず第一に、人やペットとスキンシップをすることである。オキシトシンは、皮膚への感覚刺激によって分泌されやすいと考えられている。例えば、家族や友人とハグをしたり、ペットと遊んだり、マッサージ店に行くことが挙げられる。第二に柔らかい物を触ることで肌感覚が刺激され、オキシトシンが分泌される。例えば、クッションやぬいぐるみをゆっくりと撫でるだけで癒し効果が得られる。第三に相手を思いやったり、親切な行動をすることでもオキシトシンが分泌され幸福感がもたらされる。例えば、困っている人が居たら助けたり、親しい人にプレゼントを贈ったり、人を褒めたり、「ありがとう」を口癖にすることが挙げられる。第四にオキシトシンを増やす食べ物として、レモン・キャベツ・ブロッコリー・卵・キクラゲ・牛乳・豆腐・コーヒーがあるので、毎日の食事に少しずつ取り入れるのも良い。第五に、好きな音楽を聴くこと・旅行に行くこと・映画やドラマを見ることなどで感動した時、オキシトシンが活発に分泌されると言われている。


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