コロナ感染者数5類移行後最多。
厚生労働省は8月25日、全国約5000の定点医療機関から、
8月14日から20日に報告された新型コロナウイルスの
感染者数は計8万6756人で1医療機関当たり17.84人
だったと発表した。
前週比1.26倍。
直近は2週連続で減少していたが増加に転じ、感染症法上の
位置付けが5類に変更された5月8日以降で最多となった。
41都道府県で全集を上回った。
前週比が最も高かったのは秋田の2.42倍。
厚労省の担当者は「人の行き来が増えるお盆明けに感染の
ピークを迎える傾向がある。増加し続けるか注視したい」と
話した。
尾身議長ら退任発表。政府・感染症対策会議を刷新。
新型コロナウイルス対策を担当する後藤茂之経済再生担当相は
8月25日の記者会見で、政府の新型インフルエンザ等対策推進
会議のメンバーを刷新すると明らかにした。
これに伴い、議長の尾身茂氏や国立感染症研究所の脇田隆字
所長らは退任する。
推進会議に設置されている新型コロナ対策分科会や基本的
対処方針分科会は廃止となる。
推進会議のメンバーには国立成育医療研究センターの
五十嵐隆理事長ら15人が9月1日付で就任する。
後藤氏は会見で、尾身氏について「これまでの大きな努力と
功績に改めて感謝申し上げたい」と述べた。
尾身氏は8月25日、産経新聞の取材に応じ「コロナ禍の対応は
葛藤の連続だった。お役御免で肩の荷が下りた。コロナ禍で
得られた教訓を、次世代のための[歴史の証言]として残すべく
活動したい」と語った。
